ハーディ・ガーディ

 

「ハーディ・ガーディ」を演奏する女の子のイラスト

貿易都市「スタルテ」に滞在中の楽団の1人。

手回し式ヴァイオリンのような楽器「ハーディ・ガーディ」の演奏者。

季節の大市開催時に広場、酒場などで演奏し人々を楽しませている。



以下、「ハーディ・ガーディ」に関するメモ。


元は教会で使用されていた2人用の伴奏楽器「オルガニストラム」から派生した擦弦楽器。

歴史の変遷はざっと以下のような感じです。


・10世紀頃?「オルガニストラム」がヨーロッパで教会音楽に使用され始める

(※時代には諸説あるようです)

・2人用から1人で演奏できる「独奏オルガニストラム」に進化

・さらに小型化かつ箱型になった「シンフォニア」

・これまでの鍵盤操作は上に引っ張るタイプだったが、下向きから押し上げる鍵盤構造に変わった事で速弾きが可能になる「ハーディ・ガーディ」が誕生

(※実際は「シンフォニア」の段階で下向き鍵盤のものもあったよう)


時代の変遷につれて、楽器の活躍の場は教会から世俗へと移り、とりわけ盲目の貧者が演奏する楽器というイメージが持たれるようになった。

「ハーディ・ガーディ」の名称は国ごとに違い、ややこしいので簡単にまとめておく。


  • 英語「ハーディ・ガーディ」(hurdy gurdy)
  • フランス語「ヴィエル・ア・ル」(vielle à roue/「ヴィエル」(vielle
  • スペイン語「サンフォナ」(zanfona
  • ドイツ語「ドレーライアー」(Drehleier
  • ロシア語「リラ」(лира)
  • ハンガリー語「テケルーラント」(tekerőlant /「テケルー」(tekerő)フォルゴラン(forgólant「ニェニェーレ」(nyenyere

実際は名称の違いだけでなく、ボディの形状、ホイールの大きさ、弦の数、うなり駒の有無など、各国版の「ハーディ・ガーディ」が存在する感じ。

本当は、もっと様々な情報がありますが、書ききれないので「ハーディ・ガーディ」を調べるにあたって、とても参考になったwebページやPDF資料、動画などの参考リンクをまとめておきます。
興味を持った方は、ぜひ深掘り用にどうぞ。
面白いですよ😀

参考リンク

ハーディ・ガーディ - Wikipedia

擦弦鍵盤楽器

ハーディ・ガーディ奏者の身体特性と楽器構造

「オルガニストラム」の演奏動画↓


「シンフォニア」の製作風景を追ったスペインのドキュメンタリー動画↓

ORGANISTRUM o ZANFONA. Fabricación artesanal de este instrumento musical | Sinfonía | Documental

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